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カメラ GoPro「HERO13 Black」発表! ビギナー向けの廉価版も

GoProは2024年9月4日、アクションカムの最新モデル「HERO13 Black」を発表しました。従来機「HERO12 Black」からクリエイター向けの機能が大きく強化され、新しいレンズ「HBシリーズレンズ」が追加されたほか、容量がアップしたバッテリーやマグネット式ラッチマウント、進化したスローモーションなどがアップグレードされています。

GoPro「HERO13 Black」、市場想定価格68,800円(税込。以下同)、2024年9月11日発売

GoPro「HERO13 Black」、市場想定価格68,800円(税込。以下同)、2024年9月11日発売

「HERO13 Black」の注目の新機能は以下の動画からも確認できます。新機能を試した作例も収録しているので、ぜひご覧ください。

ベースは「HERO12 Black」と同様でクリエイター向けの機能が追加

「HERO13 Black」の基本スペックは「HERO12 Black」と大きく変わりません。1/1.9型のイメージセンサー、最大5.3K/60FPS(8:7)の動画撮影、手ブレ補正「HYPERSMOOTH 6.0」など、主要なスペックや機能は同じです。

進化したのは以下の表で青くハイライトされている部分です。HLG HDR録画、アップル「AirPods」やBluetoothヘッドホンに対応したオーディオ機能、GPSなど、一般的なユーザーというよりは、クリエイター向けの新機能が多くなっています。

特に大きいのが、新しいレンズ「HBシリーズレンズ」、1900mAhのバッテリー、マグネット式ラッチマウント、最大720p/400FPSの「バーストスローモーション」でしょう。

「HBシリーズレンズ」は、「HERO13 Black」に取り付けられる別売りのレンズモジュールです。以下の4つがラインアップされています。

・超広角レンズモッド
・マクロレンズモッド
・NDフィルター(4枚)
・アナモフィックレンズモッド

「マクロレンズモッド」(左)、「NDフィルター」(右)、「超広角レンズモッド」(下)

「マクロレンズモッド」(左)、「NDフィルター」(右)、「超広角レンズモッド」(下)

「超広角レンズモッド」は視野角最大177度のレンズ。1:1のアスペクト比に対応しており、編集時に16:9や9:16などにトリミングできるため、とりあえず1:1で撮影しておき、後から好みのアスペクト比に切り出すなどの使い方が可能です。

「超広角レンズモッド」、市場想定価格16,800円

「超広角レンズモッド」、市場想定価格16,800円

最大177度のワイドな画角は、没入感が非常に高い映像を撮影できるでしょう。なお、「HERO12 Black」向けに超広角レンズ「Max レンズモジュラー2.0」が展開されていますが、そちらを「HERO13 Black」に装着することも可能です。「超広角レンズモッド」と「Max レンズモジュラー2.0」の違いは、後述する本体での自動認識機能になります。

「マクロレンズモッド」は、最短焦点距離11cmの接写を可能にするレンズです。これにより、目ではとらえにくいディテールなども撮影できるようになり、接写時に別のカメラを使う必要がなくなります。

「マクロレンズモッド」、市場想定価格21,800円

「マクロレンズモッド」、市場想定価格21,800円

「NDフィルター(4枚)」(市場想定価格12,100円)は、ND4/ND8/ND16/ND32の中濃度フィルター4枚がセットになっています。装着するだけでGoPro本体が適切なシャッタースピードと露出を設定してくれ、被写体のスピード感を表すようなモーションブラーが作成できます

「アナモフィックレンズモッド」(市場想定価格12,100円)は、16:9、21:9のアスペクト比に対応し、シネマティックな、いわゆる映画のような映像が撮れるレンズです。GoProで映像作品を撮りたい人にはうれしいレンズでしょう。

新しい4つのレンズモジュラーは、「HERO13 Black」に取り付けると、本体が自動でレンズの種類を認識して、撮影モードを変更してくれます。いっぽう、「HERO12 Black」向けの超広角の「Max レンズモジュラー2.0」は「HERO13 Black」でも利用可能ですが、この自動認識機能には対応していません。

バッテリーは、従来機の1720mAhから1900mAhへと容量が増加しました。撮影可能時間は1080/30FPSで約2.5時間、4K/30FPS、5K/30FPSで約1.5時間以上。本体の設計を見直し、ヒートシンクを本体に備えることで、高温、または低音環境での撮影可能時間が延びたとされています。

新しいバッテリー。「HERO12 Black」以前のシリーズとの互換性はありません

新しいバッテリー。「HERO12 Black」以前のシリーズとの互換性はありません

バッテリーに関して残念な点がひとつあります。それは、「HERO12 Black」以前のバッテリーを「HERO13 Black」で使用できないことです。既存ユーザーから不満の声が聞こえそうですが、撮影時間をより長くするためには本体とバッテリーの設計を改良する必要があり、仕方のない部分だと感じます。

「HERO12 Black」では新たにネジ穴(1/4-20)が追加され、既存ユーザーから好評を得ていました。「HERO13 Black」では、さらにマグネット式ラッチマウントが追加され、従来の折りたたみ式マウントフィンガー、ネジ穴、マグネット式ラッチマウントの3種類のマウントが利用できるようになりました。ただし、マグネット式ラッチマウントは別売りで、市場想定価格4,200円です。

マグネット式ラッチマウントは、本体にカチッとはめ込むだけでマウントが装着可能。取り外し時も“つまみ”をピンチするだけで、革命的に便利な新マウントです。DJIが先行して導入していましたが、GoProも追従してきました。

本体にカチッとはめ込むだけで取り付け可能なマグネット式ラッチマウント

本体にカチッとはめ込むだけで取り付け可能なマグネット式ラッチマウント

撮影モードでは「バーストスローモーション」が強化され、最大フレームレート720/400FPS、最大解像度5.3K/120FPSでの撮影が可能です。720/400FPSは、スーパースローモーションほどではないものの、肉眼ではとらえきれない細部の動きまで撮影できます。「バーストスローモーション」の作例は記事上部の動画から確認できます。

エントリー向けGoPro「HERO」

GoPro「HERO Black」シリーズは、新しくなるたびにスペックがアップし、新機能が追加され多機能なアクションカムへと進化してきました。しかし、多彩な機能を備えるがゆえに、アクションカムに興味があるビギナー層からは「使いこなせるか心配」という声があったとのこと。使いこなせるか未知数なものに高額な出費はしにくいものです。

そんな声にこたえるべく、GoProはエントリーモデル「HERO」を発売します。「HERO13 Black」よりも小さなボディでも4K/30FPS、1080/30FPS、アスペクト比16:9、視野角165度での撮影が可能。UIがシンプルで初心者にも操作しやすくなっているとのこと。本体ではなくアプリ「Quik」で手ブレを補正するなど、機能が絞られていますが、そのぶん価格も抑えられています。

GoPro「HERO」、市場想定価格34,800円、2024年9月23日発売

GoPro「HERO」、市場想定価格34,800円、2024年9月23日発売

アクションカムに興味はあるけど手が出せなかった人には、こちらが本命になるかもしれません。

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