パソコンと接続してリアルタイムで映像を配信できるWebカメラ。テレワークやオンライン授業が一般的になったことで、その需要はますます拡大しています。ただ、画質やマイクなどの性能は製品によってさまざまで、購入後に失敗したと感じる人も多いはず。ここでは、Webカメラの選び方をやさしく解説するとともに、コストパフォーマンスにすぐれたおすすめのモデルを厳選して紹介します。
- Webカメラの選び方
- 1.画質(画素数・解像度)
- 2.人数に応じた画角
- 3.フレームレート
- 4.内蔵マイクの性能
- 5.最短撮影距離
- おすすめのWebカメラ13選
Webカメラの選び方
1.画質(画素数・解像度)
カメラの画質は「画素数」や「解像度」によって決まります。100万画素レベルでも実用には十分ですが、200万画素以上あればホワイトボードなどの細かい文字も問題なく読み取れるとされており、動画配信などで高画質な映像を流したい場合は、300万画素以上もしくは4K対応の高性能なWebカメラがおすすめ。解像度は、できればフルHD(1080p)以上のモデルを選ぶようにしましょう。
ただし、画素数や解像度に比例してデータ量も大きくなるので、通信環境やパソコンのスペックを考慮する必要があります。また、テレワークなどで広く利用されている「Zoom」や「Teams」などの会議システムでは、動画の解像度に制限がある場合がほとんど。むだに高スペックなものを用意しても、その実力が発揮されないケースもあるので注意しましょう。
2.人数に応じた画角
「画角」は「視野角」とも呼ばれ、どれだけの範囲を映せるかを表したもの。画角が大きいほど、より広範囲の撮影が可能です。テレワークなどで、自分ひとりを映すだけなら顔から肩までが収まる60~90度程度で十分ですが、Web会議やセミナーなどで複数人を映すのであれば、90度以上の画角を選びたいところ。目安として、3人以上を映すなら110~120度、5人以上を映すなら150度程度の画角が適しているでしょう。なお、ひとりで広角カメラを使用した場合、背景が広く映りすぎてしまうリスクもあるので、利用シーンや目的に応じて使い分けることが大切です。
3.フレームレート
映像の滑らかさに影響するのが、フレームレート(fps)です。フレームレートとは「1秒あたりのフレーム数」のことで、数値が大きいほどカクつきの少ない映像になります。Web会議で使うレベルであればそれほど重要ではありませんが、ある程度滑らかな映像を送りたいのであれば30fps、動画配信などで使用するなら60fpsを目安に選ぶとよいでしょう。
4.内蔵マイクの性能
市販されているWebカメラは、マイク内蔵タイプがほとんど。Web会議を行う際に、別途ヘッドセットやマイクを用意する必要がなく便利ですが、ストレスなく会話するためにはマイクの性能が重要になります。主にひとりで使用する場合は「単一指向性マイク」で十分ですが、複数人で使用する場合は、広範囲の音を拾える「全指向性マイク」もしくは2か所で音を拾う「ステレオマイク」がおすすめ。また、よりクリアな音質にこだわりたい場合は、周囲の雑音をカットする「ノイズキャンセリング機能」を搭載した製品を選んでみてください。
5.最短撮影距離
最短撮影距離とは、被写体にピントを合わせられる最も短い距離のこと。この距離が短いほど、手元の書類をより近くで映せます。さらに、ピントの焦点を自動調整してくれる「オートフォーカス機能」を搭載した製品であれば、カメラをわざわざ前後・上下に動かす手間もかかりません。
おすすめのWebカメラ13選
ここでは、価格.comの売れ筋ランキングでも人気のおすすめのWebカメラを紹介します。
1.ロジクール「HD Webcam C270n」
マイクの音声がクリアで、シンプルなつくりが魅力
解像度720p、最大フレームレート30fpsで明瞭かつスムーズな撮影を実現するWebカメラ。テレビ電話やWeb会議に求められる必要十分な性能を備えながらも、3,000円以下(2024年1月17日時点)で購入できるコストパフォーマンスの高さが魅力です。騒がしい環境においても会話の音声をクリアに届ける「ノイズリダクションマイク」を内蔵するほか、暗い環境でもコントラストの高い映像を表現できる「自動光補正」機能を搭載している点もポイント。
◆画素数:90万画素
◆解像度:HD 720p
◆最大フレームレート:30fps
◆最短撮影距離:40cm
◆画角:対角視野55度
◆フォーカスタイプ:固定フォーカス
◆マイク内蔵:○
◆重量:71g
2.ロジクール「Pro Stream Webcam C922n」
フルHDの解像度とオートフォーカス機能で臨場感のある映像を実現
フルHD 1080p/30fpsまたは高速フレームレートのHD720/60fpsを選んで配信可能な本格派Webカメラです。78度の視野角で2人までフレームレートに映せるほか、専用アプリを使えばズームやパンなどの調整も手軽に行えます。また、カメラの両側に1台ずつ計2基のステレオオーディオマイクを搭載しており、あらゆる角度からリアルな音を集めてクリアな音声を届けられる点も特徴。卓上用の三脚を同梱しています。
◆画素数:300万画素
◆解像度:フルHD 1080p
◆最大フレームレート:60fps
◆最短撮影距離:7cm
◆画角:対角視野78度
◆フォーカスタイプ:オートフォーカス
◆マイク内蔵:○
◆重量:162g
↓プライバシーシャッター同梱モデルもチェック↓
・ロジクール「HD Pro Webcam C920s」
カメラ性能は上記の「C922n」と同様ですが、三脚の代わりに「プライバシーシャッター」を同梱するモデル。使わないときはシャッターを下ろしておくことでレンズを保護しつつ、プライバシーにも配慮できます。
3.ロジクール「BRIO C1000s」
解像度と視野角を選べる4K対応のハイスペックモデル
4K Ultra HDの高精細な映像に対応するハイスペックモデル。解像度は、利用シーンに合わせて「4K Ultra HDビデオ(30fps)」、「HD 1080p(30/60fps)」、「HD 720p(30/60/90fps)」から選べるほか、視野角も「90/78/65度」の3種類から選択できます。また、ノイズキャンセリング機能付きのデュアルマイクを内蔵。背景の雑音を抑制して、自然かつクリアな音声を届けます。
◆画素数:1300万画素
◆解像度:最大4096×2160
◆最大フレームレート:90fps(1280×720)
◆最短撮影距離:非公開
◆画角:対角視野90/78/65度
◆フォーカスタイプ:オートフォーカス
◆マイク内蔵:○
◆重量:63g
4.エレコム「UCAM-C820ABBK」
オートフォーカス対応の200万画素Webカメラ
フルHD(1920×1080)の高解像度に対応し、遠景も近距離もくっきり鮮明に映し出すオートフォーカス機能を搭載した200万画素のWebカメラ。1/3型の大型CMOSセンサーとガラスレンズで低ノイズ・高精細な映像を実現します。安全面に配慮して物理的にレンズを遮断できる「プライバシーシャッター」を搭載するほか、マルチスタンド底面には1/4インチ三脚穴が備わっており、市販の三脚が使えるなど使いやすさにもこだわった1台。
◆画素数:200万画素
◆解像度:最大1920×1080
◆最大フレームレート:30fps
◆最短撮影距離:5cm
◆画角:対角76度
◆フォーカスタイプ:オートフォーカス
◆マイク内蔵:○
◆重量:150g
5.エレコム「UCAM-CF20FBBK」
パスワード不要でログインできるWindows Hello顔認証に対応
フルHD 1080p/30fpsの高解像度で、テレワークのセキュリティ強化に役立つ「Windows Hello顔認証」に対応した200万画素のWebカメラ。高性能ながらも5,000円以下で買える(2024年1月17日時点)コストパフォーマンスの高さが魅力です。PCとUSB接続するだけで手軽に使用できる一発接続タイプで、低ノイズ&高音質のデジタルマイクを内蔵。また、クリップ式とスタンド式のどちらにも対応するマルチスタンドを採用しており、カメラ本体は上下に角度調節が可能です。
◆画素数:200万画素
◆解像度:フルHD 1080p
◆最大フレームレート:30fps
◆最短撮影距離:30cm
◆画角:対角80度
◆フォーカスタイプ:固定フォーカス
◆マイク内蔵:○
◆重量:85g
6.HP「HP 950 4C9Q2AA#UUF」
AIによる顔追跡機能を搭載した4K対応のWebカメラ
ビデオ解像度4Kと103度の広視野角に対応したWebカメラで、2022年の価格.comプロダクトアワードでは金賞を獲得。AIによる「顔追跡」機能を搭載しており、撮影中に移動しても常に顔にピントを合わせてフレームに収まるように自動調整してくれます。また、画面の明るさも自動補正されるため、手間をかけずに高品質のストリーミング映像を配信可能。さらに、台座に取り付けられたカメラは360度回転するため、周囲を見渡す映像を手軽に撮影できます。
◆画素数:非公開
◆解像度:4K
◆最大フレームレート:60fps
◆最短撮影距離:非公開
◆画角:103度
◆フォーカスタイプ:オートフォーカス
◆マイク内蔵:○
◆重量:112g
7.バッファロー「BSW505MBK」
約120度の広角で大人数の撮影にもしっかり対応
フルHDで最大フレームレート30fpsの滑らかな撮影が可能な200万画素のWebカメラ。画角が約120度と広めなので、大人数の会議やホワイトボードなども見切れることなく撮影できます。また、被写体に合わせてカメラを前後左右に動かせる「フレキシブルネック」や、モニターと平面の両方で設置可能なマルチスタンドを搭載。「プライバシーシャッター」も搭載しているので、万が一のハッキングによる盗撮や画像流出を防止し、傷や汚れからもレンズを守ります。
◆画素数:200万画素
◆解像度:最大1920×1080
◆最大フレームレート:30fps
◆最短撮影距離:60cm
◆画角:水平視野角約120度
◆フォーカスタイプ:固定フォーカス
◆マイク内蔵:○
◆重量:110g
↓流通違いモデルもチェック↓
8.ロジクール「BRIO 100 C660」
スタイリッシュなデザインと鮮明な映像のエントリーモデル
フルHD 1080p/30fpsの映像に対応したWebカメラです。安価なエントリーモデルながらも、どのような照明環境でも自動光補正により適切な明るさと色味を表現します。また、スライド式のプライバシーシャッターを搭載しているのもポイント。デスク周りに溶け込むスタイリッシュなデザインが特徴で、グラファイトとオフホワイトの2色を展開しています。
◆画素数:200万画素
◆解像度:フルHD 1080p
◆最大フレームレート:30fps
◆最短撮影距離:非公開
◆画角:対角視野58度
◆フォーカスタイプ:固定フォーカス
◆マイク内蔵:○
◆重量:75g
9.サンワサプライ「CMS-V51BK」
水平画角103度の会議用ワイドレンズカメラ
水平画角103度の広角レンズを採用した500万画素の高精細Webカメラで、大人数を映すビデオ会議に向いています。歪みが少なく自然な発光のガラスレンズに加えて、解像度はフルHDを大きく超える2592×1944で精細な映像を録画可能。また、「アクティブノイズキャンセル機能」を搭載したデュアルマイクを内蔵しているので、周囲の余分な雑音を遮断してクリアな音を集音します。三脚に取り付けできる角度調節可能なカメラスタンドと、レンズやプライバシーの保護に役立つレンズカバーを同梱。
◆画素数:500万画素
◆解像度:最大2592×1944
◆最大フレームレート:30fps
◆最短撮影距離:30cm
◆画角:水平103度/対角118度
◆フォーカスタイプ:固定フォーカス
◆マイク内蔵:○
◆重量:110g
10.DMM.com「DKS-CAM3G」
自身を演出できるリングライト付きのWebカメラ
本体上部にあるタッチボタンで光色と明るさを調整できるリングライト付きのWebカメラ。最大1080pのビデオ解像度と最大60fpsのフレームレートにより滑らかな映像を実現します。また、カメラは上下左右に動かせる構造で、水平方向には360度、垂直方向には90度の角度調整が可能。固定クリップはパソコン画面やモニターに手軽に挟み込める構造のほか、背面にはネジ穴が備わっており市販の三脚にセットできます。
◆画素数:非公開
◆解像度:最大1920×1080
◆最大フレームレート:60fps
◆最短撮影距離:8cm
◆画角:水平87度
◆フォーカスタイプ:オートフォーカス
◆マイク内蔵:○
◆重量:157g
11.ANKER「PowerConf C200 A3369011」
約5cm四方のコンパクトボディ&F2.0の明るいレンズを採用
約5cm四方のコンパクトサイズながらもF2.0の明るいレンズを採用し、2K/30fpsの映像に対応します。画角は「Anker Work」ソフトウェアを使用することで65/78/95度から選択できるほか、オートフォーカス機能も搭載。音声処理にもすぐれており、2つのマイクを搭載したデュアルマイク構造に加え、環境雑音を軽減する「ノイズリダクション機能」と音声の入力ボリュームを自動で調整する「オートゲインコントロール機能」によって、クリアで均一な音声を届けます。物理的にレンズをカバーできるプライバシーシールドも装備。
◆画素数:非公開
◆解像度:最大2560×1440
◆最大フレームレート:30fps
◆最短撮影距離:15cm
◆画角:65/78/95度
◆フォーカスタイプ:オートフォーカス
◆マイク内蔵:○
◆重量:83g
12.サンワサプライ「CMS-V46W」
ZoomやTeamsにも対応するUSB書画カメラ
授業や会議などで、机の上に置いた資料を投影するのに便利な800万画素の書画カメラ。解像度は4Kに迫る3264×2448で、資料などをクリアに撮影できます。オートフォーカス機能搭載なのでカメラや投影物を上下させる必要がなく、周囲が暗いときはカメラ本体に備え付けられたLEDライトも使用可能。自由に角度調節できるアームを折りたためば、高さ約8cmにまでコンパクトに収納でき、持ち運びに便利なほか、手持ちの顕微鏡に付属のアダプターを取り付ければ、本製品をデジタル顕微鏡のようにも使用できます。
◆画素数:800万画素
◆解像度:最大3264×2448
◆最大フレームレート:30fps
◆最短撮影距離:10cm
◆撮影範囲:400×300mm
◆フォーカスタイプ:オートフォーカス
◆マイク内蔵:-
◆重量:620g
13.エルモ「MX-P3」
16倍のデジタルズームを実現した、4Kコンパクト書画カメラ
1300万画素かつ最大解像度4160×3120の超高画質カメラで、4K/30fpsまたはフルHD/60fpsの出力に対応します。台座部分の操作ボタンでワンプッシュによるオートフォーカスや最大16倍のデジタルズーム、静止画と動画の保存が可能。また、カメラヘッドは左右に90度回転するため縦置き/横置きが自由に選べるほか、本体底面にはマグネットが搭載されているため黒板やホワイトボードなどの垂直面にも固定できます。折りたたみ時は薄さ約2.2cmのA4サイズに収まり、重量もわずか460gなので手軽に持ち運べるのもポイント。
◆画素数:1300万画素
◆解像度:最大4160×3120
◆最大フレームレート:60fps
◆最短撮影距離:10cm
◆撮影範囲:374×281mm
◆フォーカスタイプ:ワンプッシュオートフォーカス
◆マイク内蔵:○
◆重量:460g
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